Artist: Mecanica Popular
Title: Estridentismo
Label: Equilibrio
Format: LP
ポストバレアリック~ニューエイジの流れでここ日本でも確固たる人気と知名度を獲得したLouis Delgado (Finis Africae、Ishinohana、etc.)が盟友Eugenio Munozとタッグを組んだMecanica Popular。80年代に発表した2枚の傑作アルバムは長らくカルト的人気を博した秘宝でしたが、1984年発表の1st. 『?Que Sucede Con El Tiempo?』が2015年にAndy Votel、Doug Shipton、そしてSean Canty (Demdike Stare)が主宰する[Dead-Cert Home Entertainment]から再発されたことで、知られざるスパニッシュインダストリアルの深奥をかいま見た方はそれなりに居たことと思われます。Luis Delgado関連の再発が続き、Eugenio MunozによるソロユニットRandomizeの超傑作『?Como Se Divertiran Los Insectos?』までもが再発され、今度はまさかの新録アルバムが登場。1920年代メキシコに勃発した前衛運動からタイトルを取り、オールドスクールなテープ操作にモダンなデジタル作法を同居させた手法で制作されたという本作、Jon Hassell的第四世界感にPierre Schaeffer的なミュジーク・コンクレート、Chris Carter的グルーヴがぶち込まれた、80年代当初から他に類を見ないスタイルは本作でも健在。1st.と2nd.の両方に収録された"La Edad Del Bronce"はBeppe Lodaの定番、Intergalactic Garyも2018年のruralでプレイしていた名曲ですが、今回はそれのセルフリメイク(サンプリング) 的トラックも含む、ほぼ全て意識的に"打ってる"曲で構成された、若々しく攻めてる内容。期待以上の傑作でした。大推薦。(Dr. Nishimura)
A1: Esquizofonia (4:16)
A2: Jouer Avec Schaeffer (4:47)
A3: Mikado (4:15)
A4: Estridentismo (4:39)
B1: Velocita Astratta (3:56)
B2: Avraamov 1922 (3:16)
B3: Sugerencias De Pierre (4:16)
B4: Secreto Oculto (5:38)
入荷日: 2019年11月26日